XTERRA Asia-Pacific Championship🇦🇺 (World Cup#1)

バタバタと怒涛の3月を過ごして3月末のこのレースがシーズン序盤ながらかなり狙いを定めていたXTERRAワールドカップの初戦。
雪国に住んでいるとなかなか外練習ができずシーズンの初動が遅れがちになってしまいますが、今年は積極的に県外に早い段階から練習に行っていたり、3月はJISSや海外レースなどでそれなりにしっかりと初動が遅れないよう対策できていたので、身体のコンディションとしては自分の中でもある程度納得できる範囲まではしっかり持って来れていました。
後はしっかりレースにアジャストしていくだけと考え、パラのオーストラリア遠征から帰国後3,4日は若干原因不明の身体のコンディションが優れない日がありながらもなんとか元通りに戻り、1週間後の出国に向けて落ち着いた準備ができました。
今回の遠征は単独だったため、メカトラなどのリスクヘッジでスペアホイールやタイヤなどもしっかり持ち、荷物が23kg*3という1人だとこんくらいが限度かなというところまで対策しました。(結果的にはこの量で行って正解でした。)

EVOCにバイクとホイール4本、スーツケースとパタゴニアのブラックホールにそれ以外の荷物を。
3/28(土)のレースに対して、3/24(火)の朝便で出国、その日の夜中に現地に到着するスケジュール。
今回は去年現地で知り合ったレース会場のすぐ傍に住んでいるご夫婦に「来年滞在先にしてもらってもいいからね」と言っていただいていたことを思い出し、今年の滞在先としての受け入れをい連絡したところ快く受け入れてくださり1週間お世話になりました。
無事24日の夜中に現地のDunsboroughに到着し、もう1時くらいだったためサクッと身支度をして即就寝。
翌日は午前中にバイクを組んでお昼前からコースチェックなど。
25,26はしっかり動いて、前日の27日は軽い運動だけでリカバリーに充てるのがXTERRAのレースでは今のところいいなという感覚で去年からこのスタイルにしています。
コースとしては去年と大体一緒だったため、精度は去年より上げられそうだなという感覚ではいて、初日のバイクコースのチェックに繰り出したのですが、1周目の後半で早速リアタイヤを切ってしまって一旦家に戻る始末に。。。
今年もレースでタイヤ切ってDNFだけは避けたいと思っているところに早速嫌な空気が漂う。
スペアホイールに入れ替えて再トライ。ここで超ドライタイヤのMAXXISのASPEN STからドライタイヤのASPENを履かせているホイールに入れ替えたのですが、意外とASPEN STで転がりの軽さに全振りするより、ASPENでしっかりグリップ効かせてあげて下りやコーナーを攻めれた方がトータルで速いのでは??ということに気づき、レースもASPEN STではなくASPENで行く選択肢が浮上。
そんな新たな気づきも得ながら無事バイクを終え、その後ランコースも試走し、切ったタイヤの交換などに取り掛かる。
そんなこんなしているとあっという間に1日が終わってしまって、ホストファミリーが作ってくれた美味しいご飯を食べながら色んな話をしていると怪しいニュースが入る。
どうやらサイクロンの影響で週末にかけてこの地では異例の雨が降る予報が出てきたのです。
雨でも基本レースはあるのでいいのですが、雨となるとタイヤ選択始め色々と準備が変わってくるので気持ちを雨レースモードに切り替え始めて25日終了。
26日も同様でバイクのコースへのアジャストをメインにスイムランまで軽くできればということで午後まで各種目の調整に時間を充てて終了。

晴れていれば最高なんですけどね。。。笑
今日は直したASPEN STの履いてるホイールではなく、ASPENのホイールで走りの精度とスピードを上げるところにフォーカスして、雨予報もあるのでノーマルASPENをレースで使用する方向に。
夜ご飯を食べていると予報通り雨が降り出し、天気予報を見てもここから2、3日ずっと雨予報で完全に雨レースを覚悟。
後は風が強く高波でのスイム中止だけはやめてくれという切実な願いだけでした。笑
翌日も雨模様なのは変わらずでしたが、思ったよりも降っていなく、ちょっとウェットコンディションのバイクコースを確認したかったのですがそこまでではなく、諦めて隣町のBusseltonにあるプールに車で行き軽く1時間ほどスイムを。
その後Dunsboroughに戻り、夕方からのブリーフィングやEliteミーティングを消化し、家へ戻ってレース準備。

毎日美味しいご飯を作ってくれるMikeとTee
エリートのレースは28日(土)の7:00からなのでレース3.5h前くらいには起きたいため、3:30起床を目標に早く準備して9:00くらいに無事就寝。
当日起床して時間があるのでここの時間で最終的な準備に取り掛かる。
外を見ても天気は変わらず雨なのでそれなりに着込む用意をして、6時前に家を出てトランジッションなどの準備をして6:30前にスイム会場まで無事移動。
ここで高波の影響で海が荒れているためウェットスーツの着用がOKとなり、周りのエリート選手たちと「着るよな??」という話をみんなでした後にこぞってウェットスーツの準備。
雨で色々と状況が変わり時間をロスしてしまったこともありあまりアップができなかったのですが、XTERRAのスイムはそこまで上がらないため、スイムでしっかり身体を動かす気持ちで身体の可動域などだけしっかり出すことに。
レースはスイム(750m*2 =1,500 m )、バイク(15km*2 =30 km)、ラン(5.25km*2 =10.5 km)というフォーマット。
そしていざ7時にスイムスタート。

写真だとあまり伝わらないのですが、今までで泳いできた中で1番Crazyでした。。。
もう笑っちゃうくらいの高波でブイもなかなか見えず、選手の向きなどを頼りに1周目は8位くらいの位置で終えて2周目に。
この時点ではかなり余裕があり、ここでスイムを上がるとバイクで位置的にキツくなるのがわかっていたので4~6位くらいの第2パックまで位置を上げることに。
無事そのパックまで位置を上げることができ、4位でスイムを上がる。

良くもないけど最低限上がらないといけない位置はしっかりおさえた。
そこから勝負のバイクパートスタート。

良いパックでバイクスタート
4~6位パックで力のある選手も含んでいたためできる限りこのパックでしっかり回していってグッと前の集団に近づきたいという気持ちで距離を消化。
ただ、ここの2人の選手は世界選でも上位争うをする選手でとにかくバイクが速いためちょっとミスして離れるとそこに戻るまでの余裕がなく、ちょっとしたミスを重ねて離れてしまい、1人に。
後ろのパックは見えないくらいには離れていたため、オーバーペースにならないくらいで前から落ちてくる選手にジョインできればと思いレースを進めていくと前からオーストラリアの選手が落ちてきていて、その選手といこうかと思ったが明らかにペースが違うのでシングルトラックの途中でその選手をパス。

バイクが思ったより遅れを取らずにいけて成長
そこからまた一人旅で前に離されないように、後ろから追い付かれないように集中力を高めて1周目を終える。
この辺りで急激に身体が重くなったように感じ、ペースが思ったように上がらず1周目で抜いたオーストラリアのTomに追いつかれる。
目視できるところで30秒ビハインドくらいでレースを進めると前に別のオーストラリアの選手の姿が見えるようになってくる。
追いつけるかなと思ったが、なかなか差は埋まらずバイクをその位置で終える。
バイクを終えた時点でトランジッションにバイクが5台だったので今が6位なことを認識し、このままラン粘れれば上位フィニッシュが狙えるかも?という期待を持ってランスタート。
ランはゴルフ場を突っ切って海岸沿いに出るまではがっつり走れて、海岸沿いが岩と砂浜のテクニック要素が強め。そこを超えるとまた会場までがっつり走れるようなレイアウト。
1周目のゴルフ場時点で前にオーストラリアの2人の選手が見えてはいたものの、ランで巻き返すにはなかなか厳しそうなことがわかりつつ、今の位置をキープするためにとりあえずできるだけロスを抑えて必死に走る。
しかし、自分自身が砂浜のランが苦手なこともあり、砂浜で後ろの選手にキャッチされてしまい、ついていけずに7位へ後退。

後ろに迫っているScottの砂浜ランが爆速だった。。。泣
1周目の終わりまでレースを進めるとまたさらに1人の選手が後ろから迫ってきており、2周回目に入るところでパスされ8位に後退。
このまま行くと目標のシングルリザルトすら危ういかもというハラハラした展開になりながらも7位の選手を目視で捉えながらレースを進める、砂浜区間が見通しが効くので後ろを振り返ると選手の姿は見えないため、このままいければ8位は保持できそうなことを確認し少し気持ちの余裕を持つことができ、ゴールを目指す。
そのまま前の選手に追いつくこともできず、8位でフィニッシュ。

順位は悔しいけどシングルで終えられた安堵が強かった
日本人のプロカテゴリー選手としては初めてのシングルリザルトということで新たな一歩を踏めたことに安堵しつつも、ランであっさり2人に抜かれてしまったことの力不足を痛感。
バイクなどをピックして家に戻り片付けを始め、ふとリアタイヤを触るとエアが抜け気味でスローパンクしていることが発覚。
確かに1周目の後半に危ないシーンが1回あったが、その時にやっぱりやっていたのかと。
そして、だから2周目に急に身体が重くなったように感じたのか。と。。。笑
しかし、この時に感じたのはスローパンクしてなければバイクでもっと順位を維持できたかもというより、エアが2周保ってくれてよかったぁーっていう安堵感しかありませんでした。。。笑
確かにコースの岩がラフで至る所に散らばっているのは事実なのですが、去年といい、試走といい、普段あまりパンクしないのにこのコースでのパンク率が異常に高い。
どうであれフィニッシュできて本当によかったです。
今回ようやくエリートレースで本当の意味での「レース」ができるようになってきた良い感触は得つつも、バイクでのキャパがまだまだ足りないのと、そこからのランがもっとしっかり押せないと上位で戦うことはできないなとしっかり肌で感じることができて良いレースになりました。

1人だけちびっこ、、、
確実に上位との差は埋まってきてはいるので、めげずにしっかり足りないところを埋めて行けば世界選でのシングルも狙えると位置までいけるはず。そう本当に思っています。
今年のワールドカップ、世界情勢の影響でフライト代が高騰しすぎていて、次のワールドカップをどうするかかなり悩んではいますが、また次のレースに向けて、引き続き精進していきます。

1週間受け入れてくれてフルサポートしてくれたMikeとTeeには本当に感謝です😭
