XTERRA World Cup #1 Full Distance

オーストラリアから3月末に帰国し、落ち着いたのでXTERRA World Cupの本戦であるFull Distanceのレースレポートを。
Full Distanceの2日前に行われたShort trackのレポートはこちらから↓↓↓
木曜日のShort trackでは距離が短い分バイクのハイペースに完全にやられて良いレースにすることができず、今年も厳しい戦いになるなと勝手にピリつき気味でしたが、金曜日は少しRest Dayとして少し泳いで食べたかったアサイーボール屋さんに行ったりとリラックスした1日を過ごしました。初めてのアサイーでしたが、美味しかった😋

そして、土曜日はいよいよ本戦のFull Distance。朝が7:00スタートと早いので、4時間前の3時すぎくらいに起きて準備。
レースプロフィールはSwim1,500m(750m*2)、Bike 30km(15km*2)、Run 10km(5km*2)

朝は涼しく少し寒いくらいの感じでしたが、水温自体はそこまで寒くなく、Eliteはノンウェット規制。
スイム自体はある程度余裕を持って上がれる泳力がElite選手の中でもあるので、無理せずにパックで温存してバイクから頑張る作戦でいざスタート。

予定通りパックで1周目の後半にさしかかり、パックの先頭で桟橋から飛び込む作戦で少しスピードアップを。
が、しかし、ショートトラック同様1度海から上がって桟橋から飛び込むプロファイルだと思っていたものが、Full Distanceでは最終ブイからそのまま2周目に入る形であることに先頭に出たがために水中で気づかず海から上がるところまで行ってしまってからXTERRA CREWに呼びかけられ気づく。。。
だいぶ絶望的な差がついてしまって、焦ってコースに戻り自分の中ではレース終了のお知らせが流れながらもスピードを上げてパックを追う形に。
必死に泳ぎ進め、2周目の半分過ぎあたりでだいぶパックが近くなってきていることが確認でき、あれ?追いつけるかな?と少し希望がでてきて、スイムアップ手前ギリギリでなんとかパックに復帰することに成功。
ここでパックに戻れるか戻れないかはバイクパートのドラフティングができるかできないかに直結するので、ここの数秒があるないかは雲泥の差。
無事パックでSwimアップし、バイクも強豪選手たちと3人ほどのパックで6~8位あたりでオーバーペース感もなく、今までで1番良い形でBikeパートに入ることができ、目標であったシングルリザルトへのイメージもだいぶ膨らみつつありました。
その後、シングルトラックで中切れのような形で前の選手とそれぞれ離れてしまい、1人にはなったものの前後数十秒内に選手がいる状態で順位を下げることなく走行。
Short trackでのバイクパートの速さにだいぶビビっていましたが、Full Distanceの中強度領域であれば対策してきたこともあり、割とレースができて少しホッとしました。笑
去年のバイクで打ちのめされていたことを考えれば、バイクで少し余裕を持てる領域に来れたのは1ステップ階段を登れた気がします。(まだまだですが)

だ、が、し、か、し、、、ここで最大の問題が、、、
7km地点くらいで、小さい木の橋を渡っている最中に、フロントタイヤからプシューッ!とエア抜けの音が、、、
後述しますが、心当たりもあり、あー終わった。と思いつつも、シーラントで止まる可能性に賭けてそのまま走行。
しかし、止まる気配がなく、バイクを押す形に。。。

流石にまだ20km以上も残っていることもあり、裸足でシューズを履いているため靴擦れしそうな雰囲気もあり、コースでバイクを押しながらDNFの決断をしました。
こうしてオフロード競技はちょっとしたミスで簡単に勝負の土俵から引き摺り下ろされるので、一瞬たりとも気を抜くことはできません。
今までにない、良い位置で走れていただけに、やるせない気持ちでいっぱいでしたが、このパンクは自らの選択ミスが引き金となったパンクでした。
そこで、何を選択ミスしたのかというと、実は木曜日のShort Track前日の試走でタイヤの面に小さい穴を開けてしまい、タイヤを簡易的な補修グッズで修理し、そのタイヤでShort Trackを走っていました。
タイヤの替えも持参していたため、木曜のレースを終えたら本戦に向けてタイヤを変えて本戦に備えよう、と当初考えていたのですが、なぜか直したタイヤでそのままいけるという謎の判断をし、Full Distanceもそのタイヤで臨む選択をしてしまいました。
実際本戦中にパンクしたところはタイヤを直した材料が路面に引っかかってリペアキットが抜けてしまったことによるものでした。
リザルトを出せそうだった大事なレースを1つの初歩的なミスで台無しにしてしまい、自分への苛立ちしかありませんでしたが、どうしようもないので次戦以降に活かします。
結果的にはDNFでリザルトはつきませんでしたが、去年の世界選よりも勝負に絡める感覚を得ることができ、レース展開の作り方も少しまた1つ掴めたことはこのレースに来た価値がありました。
やはり、世界で戦えるようになるには、そのフィールドに出て戦い肌で厳しさを感じることの積み重ねであると再認識。いくら国内で練習を積むだけ積んでも、世界での立ち位置は計れないし、なに必要なのかもわからないのです。
だからこそ、できる限り海外のWorld Cupに出て、心身ともに海外でも遜色なく高いパフォーマンスを出せる人間的に強い選手にならないと目標としている世界選手権でのシングルリザルトは見えてこないなと思っています。
こんな形で競技者として今後必要な部分はだいぶ見えてきたので、今シーズンはできる限り外に出て、強くなります。
数年かけて地道にやれば、簡単な話ではありませんが世界戦でのシングルリザルトは不可能ではないと本気で思っているので、自分と向き合い続けます。

今回の遠征は出国前から冬場に練習などでも北関東でお世話になりまくっていたTSUKUBA 877メンバーの方々と一緒に行動させていただき、滞在先での生活からレース前のサポートまで大変お世話になりました。こうして、海外でも行動を共にできる方々がいるのは色々と心強すぎて、感謝しかないですね。今後も遠征だけでなく、普段の練習などでもよろしくお願いします。🙇♂️
現地で沢山の応援をしてくださった日本のXTERRA Familyの皆さん、ありがとうございました!!!

XTERRA最高!!!